おさなご
鯉のぼり(おさなご5月号)
5月、幼稚園の屋上には大きな鯉のぼりがスイスイ泳いでいました。
説明するまでもなく、もともと鯉のぼりは男児が強く逞しく育ち立身出世することを願い掲げられたもので、現代では広く子供達の健やかな成長を願う意味に変容しているように思われます。
鯉のぼりは中国黄河の龍門という急流にある三段の滝を登り切った鯉は龍になるという伝説に由来し、さまざまな難関を透過してこそ本当の大人物になれることを表します。
余談ですが黄河の龍門を鯉が登るのは面白いことに三月の桃の節句だと言われているみたいですよ。
さて禅の教えにもこの滝登りの故事は用いられていて「三級の波高こうして魚龍と化す」という語句は掛け軸などでもよく見かけます。
人間がこの世で生きる為には日常で経験するアクシデントや困難に打ち勝つか上手くスルーして前に進むことが大切です。虚空を漂う鯉のぼりのようにスイスイ進む人生などあり得ません。そんなときに大きな夢や目標があれば、その夢や目標が逆境を進む背中を押してくれる筈だと思います。
園長 千坂成也 合掌
